日本の人口はおよそ1億2千万人、その中で行方不明者が年間8万人いるという事実があります。
平成30年は、その中でも少し増加しております。
今年はコロナの影響もあり、さらに増加するではないかと言われています。
人口の割合からすれば1%にも満たない数ですが、それでも8万人という数はかなりの数と言えます。
Contents
上記の事は、たまにニュースなどでも使われる事はあるのですが、これは実際には少し事情が変わってきます。
警視庁のホームページで確認すると、
下記のようにあります。
〇 行方不明者の届出受理数は、過去10年間では、ほぼ横ばいで推移し、30年は87,962人で前年に比べ3,112人増 加。
認知症に係る行方不明者の届出受理数は、統計をとり始めた24年以降、年々増加し、30年は16,927人で前年に 比べ1,064人増加。
〇 男女別では、男性が56,379人、女性が31,583人と、男性の割合が高く、男性、女性共に過去10年間では、ほぼ横ばい。
〇 年齢層別では、これまでも10歳代、20歳代が多かったが、30年は20歳代が最も多くなっており、過去5年でも増加 傾向。また、70歳以上も増加傾向。
○ 原因・動機別(「不詳」を除く。)では、認知症を含む疾病関係が最も多く、24年以降年々増加しており、認知症に係るものの増加が要因。年齢層別でも、60歳以上は疾病の中でも認知症の割合が増加。
○ 30年中に所在が確認等された行方不明者は84,753人であり、その内訳は所在確認が72,949人、死亡確認が 3,833人、その他が7,971人。
○ 受理当日に全体の47.0%が所在確認され、受理から1週間以内には79.8%が所在確認されている。
となっており、実は行方不明者の届け出の総数が8万件を超えていて、その中の80%近くが一週間以内に所在確認はされているのです。
気になる点としては、その他の項目ですが、届出が取り下げられた者等となっており、濁されていますが、いまだに行方不明の人もここには含まれると思います。
もちろん、日本の警察が優秀である事は周知の事実ですが、警察が行方不明者の捜索を行うという場合は、事件性のあるものに限られてきます。
という事は、80%近くが所在確認されているのは、巡回中や通報を受けて警察が保護した例もあるかとは思いますが、全て警察が探してくれた訳ではなく、行方不明者の家族、関係者がほぼ見つけているとも言えます。
いずれにしても、統計から考えると一週間以内というところが行方不明、失踪者を探すところのポイントになるかと思います。
何かに思い詰めて失踪したなどであれば、自殺を考えている人も少なくありません。
一週間の猶予もない可能性があります。
ですので、もし身近な人が行方不明や失踪したという事であれば、パニックにならずまず弊社までご相談頂ければと思います。