行方調査とは、行方不明になった人や尋ね人、家出人などを捜索する調査のことで、探偵が得意としている業務内容の一つです。
調査期間や費用はそれぞれの調査の難易度によって変わってきますが、探したい人がいる場合、自力で捜索するよりも探偵に行方調査を依頼したほうが断然早く、そして正確に発見することができます。
今回は、探偵に行方調査を依頼した際、どのように調査してもらえるのか、かかる費用相場はいくらくらいなのか、そして実際の調査事例についてみていきましょう。
探偵に行方調査を依頼すべきかどうか迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
探偵に行方調査を依頼する理由などは依頼者によってさまざまです。
過去の事例から、比較的多い依頼としては以下のような目的で探偵に調査を依頼する方が多いようです。
・家族と連絡が取れず行方不明になったので探したい
・お金を貸した相手がいなくなり住所や連絡先がわからなくなったので調べたい
・夫OR妻の浮気相手の住所や勤務先を知りたい(慰謝料請求したい)
・婚約している相手の勤務先や実家の住所などが正しいか調べたい
・生き別れた家族が元気にしているか知りたい
・初恋の人の所在を知りたい
・内容証明を送ったり訴訟を起こしたりしたいので対象者の住所などを調べたい
似たような調査依頼でも、依頼者がどれだけ捜索者の情報を持っているかによって行方調査の難易度が変わり、難易度が上がれば料金も高くなる傾向にあります。
探偵に行方調査を依頼すると、どのような調査をしてくれるのでしょうか。プロの調査方法について解説していきます。
優秀な探偵はいきなり調査に入らず、まず依頼者から入念にヒアリングを行います。行方調査において、依頼者から調査対象者の話をよく聞き出すことが最も重要なのです。
氏名や性別、年齢、身長はもちろんですが、交友関係や趣味、インターネット上のアカウント名なども、探偵とっては調査の重要な手がかりになります。
少しの情報であっても、それがたくさん集まれば有力な手がかりになり得ますので、行方調査を依頼する際はどんな些細なことでも探偵に伝えておくのがベストです。
次に、捜査対象者が残していった手掛かりをチェックします。置手紙がないか、私物は残されていないかなど、動かないでも集められる情報を集めます。
そして、依頼者からの情報と残された手掛かりを分析し、近くにいるのか、それとも遠くまで行ったのかを検討し、調査の作戦を考えます。
SNSを利用している可能性がある人物の場合、SNSもチェックします。SNSの投稿から捜査対象者の交友関係や出没スポットなどを確認し、調査の手掛かりとします。
ケースによっては、SNSのつながりから調査対象者の友人たちと連絡を取って聞き込みを行うこともあります。
交友関係を洗い出せたら、同僚や友人に実際に聞き込みを行います。また、これまでに集めた手掛かりから出没しそうな場所が特定できていれば張り込みを行います。
調査対象者を見つけられればそこから尾行し、居場所を突き止めるという流れになります。
行方調査を依頼する際、気になるのは調査費用がいくらになるのかと、どのくらい調査に時間がかかるのかということでしょう。
行方調査にかかる期間は平均的に10日~2週間程度です。しかし、持っている情報の量によってはそれ以上にもそれ以下にもなりえます。
かかる期間によって費用も変わってきますので、複数の探偵事務所に見積もりをもらう際にかかる期間についても聞いておくといいでしょう。
行方調査にかかる費用は、捜査の難易度によって大きく異なります。氏名と居住地がある程度把握できている場合は5万円~6万円ほどですが、住所がわからない場合では15万円~40万円ほどかかるケースもあります。
調査の難易度やケースによっても費用は変わりますが、探偵事務所によって行方調査の料金も変わってきますので、依頼前に必ず見積もりと費用内訳は確認しておくことが大切です。
行方調査を依頼した経験がある方は多くはないと思いますので、あまりイメージが付きにくいですよね。この章では、実際にあった事例をもとに見積もりや調査目的をご紹介していきます。
調査目的:半年お付き合いしている男性がいて結婚を考えているが未だに自宅を教えてもらえない。そろそろ真剣に結婚したいので自宅や勤務先などを調べてほしい。
持っている手掛かり:相手の氏名や写真、だいたいの居住地。ほかにLINEのアカウントと持っている車のナンバーなど。
支払い総額見積もり:75,000円
調査目的:契約書を交わさずに、取引先の相手にお金を貸してしまったが最近になって相手と連絡がつかなくなってしまった。かなりの大金なので居場所を突き止めてお金を返してもらいたい。
持っている手掛かり:相手の氏名と年齢、以前の勤務先。解約してつながらないが以前連絡を取り合っていた携帯の電話番号など。
支払い総額見積もり:280,000円
調査目的:夫が浮気をしていて不倫相手の女性を訴え、慰謝料請求したいが住所が分からないので調べてほしい。
持っている手掛かり:浮気相手の氏名、生年月日、最寄駅、LINEのアカウント、Instagramのアカウントなど。
支払い総額見積もり:140,000円
調査目的:ネット詐欺に引っかかってしまったので、訴えて可能な限りお金を取り戻したいが住所が分からない。
持っている手掛かり:やり取りしていたときの氏名、相手の銀行口座、だいたいの住んでいる地域、メールアドレスなど。
支払い総額見積もり:95,000円
行方調査を依頼する際、お問い合わせから調査が実施されるまでの流れを簡単にご説明していきます。
電話やメールでお問い合わせをします。当事務所では、こちらの【お問い合わせページ】からメールで問い合わせができます。
お問い合わせの際、どんな調査をしてほしいのかを簡単に伝えておきましょう。
具体的に話を聞いてみたい場合や調査を本格的に検討する段階になったら、無料相談を利用しましょう。
依頼したい探偵が遠方の場合はメールや電話、スカイプなどで対応してもらえる事務所も多いです。
行方調査の内容や探偵に掴んでほしい情報のすり合わせを行い、見積もりを出してもらいます。
この際、追加料金や成功報酬などの契約の条件などについても確認しておきましょう。
契約条件や見積の金額に納得できたら、いよいよ契約です。契約が完了したら実際に調査に入ってもらいましょう。
調査が始まったら進捗状況など定期的に連絡を取り合うと安心して調査を任せることができますよ。
調査が完了したら調査報告書を受け取りましょう。パートナーの浮気相手に対して慰謝料請求したい場合などは、この調査報告書が慰謝料請求の際に必要になりますので、大切に保管しておいてください。
行方調査はほとんどの探偵事務所で取り扱っている業務内容ですが、どの探偵に依頼しても同じかというと決してそうではありません。
探偵によって、もちろん費用にも差がありますし、報告書の内容も調査対象者が行動した時間のみが書かれているのか、対象者の行動内容まで細かく書かれているのかでクオリティに差が出てきます。
探偵の調査スキルが低いと欲しい情報を得られないだけでなく、調査対象者に調査していることを悟られてしまい、ますます情報を得られなくなってしまうというリスクもあります。
行方調査は決して安い金額ではありませんので、しっかりと依頼すべき探偵を検討したうえで調査を依頼することが重要です。この章では、探偵選びの際に見るべきポイントをまとめていきます。
依頼しようと考えている探偵事務所が、探偵業の認可を受けているかを確認しましょう。もし複数の営業所がある場合は、所在地それぞれの公安委員会から認可を受けているかどうかもチェックしてください。
見積もりをもらったときの料金が、相場よりも高すぎる、もしくは安すぎる事務所も要注意です。
安ければ安いほどありがたいのですが、安いにはそれなりの理由がありますし、最初の金額を安く設定しておいてあとから追加料金で稼ごうと考えている悪徳探偵も存在します。
また、単純にぼったくりで高額な見積もりを出してくる場合もありますので、相場よりかけ離れた金額の場合は慎重に判断するようにしてください。
料金体系が明確でわかりやすくなっているかどうかも選ぶ際のチェックポイントです。
複雑な料金体系になっていると調査と関係ない余計な費用を紛れ込ませることができてしまいますし、いつの間にか費用が膨れ上がってしまうこともあります。
また、料金体系が時間報酬制(1時間あたり15000円など)なのか、成功報酬なのか、追加料金は含まれているのか、諸経費は含まれているのか、についても確認しておくことが大切です。
調査報告書のサンプルも契約前に見せてもらったほうがいいでしょう。どのくらい丁寧に調査報告書を書いてくれるのか、写真は鮮明に写してもらえるのかを確認しておいてください。
特に、浮気相手に対して慰謝料請求するような場合は、調査報告書が裁判の際証拠として使われますので、そのクオリティは妥協しないほうが無難です。
参考記事:騙されないで!悪徳探偵の見分け方と騙されないためのチェックポイント
今回は行方調査について詳しく見てきましたが、調査の仕方や契約までの流れについてイメージしていただけましたでしょうか。
探偵に行方調査を依頼する機会はなかなかないと思いますので、不安なことも多いと思います。
行方調査を依頼したいけど自分の場合いくらになるのかわからない、探偵ってちょっと怖いイメージがあって契約に踏み切れない、本当に欲しい情報を手に入れてもらえるか不安、などいろいろと気になることもあると思いますので、その場合はまず無料相談で不安なことを聞いてみるといいでしょう。
無料相談でわからないことや不安なことを聞いてみてから、実際に調査を依頼するかどうか決めるようにしてくださいね。
当事務所でも無料相談は随時行っていますので、お気軽にお問い合わせください。