夫がある日突然、借金を抱えて失踪してしまったら、残された家族は困ってしまいますよね。
夫が失踪してしまうだけでも心配なのに、それに加えて借金が残されていて取り立てが毎日のように続くと心労も激しくなると思います。
今回は、失踪した夫が残した借金の返済義務や取り立てに対しての対処法、そして失踪した夫を探し出すための方法について解説していきます。
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借金を抱えているからといって、必ず借金を理由に失踪する夫ばかりではありませんよね。
どういう状況にあると失踪する可能性が高くなってしまうのでしょう。
妻とうまくいっていない、夫婦喧嘩ばかりしている、子供の受験でピリピリしているなど、家庭内に問題を抱えていると、借金がきっかけで失踪する可能性が出てきてしまいます。
妻と子供たちは仲良く家族団らんしているのに、夫だけがその輪から外れてしまうことは珍しくないかもしれません。
夫は家庭内に居場所がないと感じると、家庭から逃げ出したくなるものです。そんなときに借金が大きくなると失踪という手段を取ってしまうこともあるようです。
男性にとって仕事は自分を表現するための手段としてもとても重要で、仕事に大きなプライドを持っていることが多いです。
そんな仕事でトラブルを抱えていたり、仕事がうまくいっていなかったりすると、現実から逃げ出したくなることも多いようです。仕事のストレスを発散するために借金を重ねて失踪に至るケースもあります。
借金を作ることは大きなストレスにつながりやすく、うつ病を発症することもあります。うつ病になっている場合は、現実逃避したいという感情が出てしまいやすいので失踪に至ることも多いのです。
うつ病になっている状態で失踪してしまうと、自殺を考える危険性がかなり高いので早急に見つけ出さなければ手遅れになってしまいます。
うつ病の夫が失踪中に自殺を図り、遺体で発見されたという事例は少なくありませんので、後悔しないようすぐに捜索を開始するようにしてください。
現実的には、もともと夫に借金があったことを知っているケースは少なく、失踪したあとに夫に借金があったことを知ることが多いのではないでしょうか。
失踪して初めて、夫が借金に追い詰められていたということに気が付き、借金への対応に困ってしまうと思います。
その場合、夫の借金の責任が妻や家族にあるのかどうかが一番気になるところでしょう。この章では借金の返済義務についてケース別にお伝えします。
夫が失踪してしまっても、基本的に妻や家族に借金の返済義務はないので安心してください。
借金の契約をしていない人にはたとえ家族や親族であっても契約者としての責任は及ばないので返済義務もないです。
ただ、家族に返済義務がなくても自宅に催促状が届くでしょうし、催促の電話もたくさんかかってくるでしょう。それは、夫に対しての催促なので家族としては放っておくよりどうしようもありません。
しかし、夫の借金をそのまま放っておくと、最終的には夫の財産はすべて取られてしまいます。夫の名義の預貯金や夫名義の自宅不動産や生命保険も差し押さえの対象になってしまいます。
そのため、できるだけ早く失踪した夫を探し出し、借金の問題を解決するしかないのです。
もしも妻が連帯保証人になっている場合は失踪した夫の代わりに借金を返済しなければいけなくなります。
場合によっては夫が勝手に妻の印鑑証明などを使い了承を得ずに連帯保証人にしていることも考えられます。本来は妻は返済義務はないのですが、債権者としては連帯保証人になっている妻に返済を求めてくるでしょう。
そうなると、裁判で契約の有効性について争うことになりますので、弁護士など法律の専門家に相談する必要があります。
本来、残された家族に夫の借金の返済義務はないのですが、現実には債権者からしつこく取り立てをされる場合が多いです。
夫が失踪しているだけでも悩ましいのに、加えて借金の取り立てが酷いと精神的に参ってしまいますよね。
借金の取り立てが酷い場合、どのように対処すればいいのでしょうか。
そもそも、お金を借りている人(この場合は失踪した夫)以外の人にみだりに催促をすることは法律で禁じられています。
そのため、もしもしつこく催促されるような場合は、弁護士や業者を管轄している監督官庁に相談し、苦情を入れましょう。
借りているのが銀行であれば金融庁、消費者金融に借りている場合は、財務局か都道府県庁の貸金業担当課に苦情を申し入れてください。
ただ、住宅ローンの場合は滞納があると家が競売にかけられる恐れがありますので、やはり失踪している夫を見つけ出して対処するのが一番の解決になります。
最悪のケースとして、夫が闇金から借金をしていることもありえます。
闇金であっても妻や家族に返済義務が生じることはありませんが、闇金業者は妻にしつこく催促するでしょうし、脅しもしてくると思います。
もし闇金から脅されるようなことがあれば、早急に法的に対処するのが賢明です。弁護士など法律の専門家に相談して対処してもらってください。
無事に夫が戻ってきたら、すぐに借金の問題を解決しなければいけません。
借金を返せそうなのであれば債権者に連絡して滞納している借金の返済について話し合ってください。ただ、失踪するくらい追い詰められている場合はおそらく返せないことが多いでしょう。ここでは、借金を返せない場合の解決方法についてみていきます。
任意整理は借金の利息分をカットして借金を減額する制度です。利息分を全額カットして支払いをできるだけ楽にして完済を目指すための制度となります。
借金を大幅に減額する制度です。財産は処分されないため、家を持っている方はこの方法を選ぶといいでしょう。
ただし、個人再生するためには安定して継続できる収入があることが条件です。
借金を全額免除してもらえる制度です。しかし、自己破産すると価値のある財産は処分されてしまいます。
財産が処分されてしまうため、自己破産は気軽にするべきではありませんが、夫の失踪が長期にわたると借金がかなり膨れ上がっている可能性が高いため、自己破産するのが現実的かもしれません。
個人再生や自己破産などの債務整理は借金の解決方法として利用することができますが、債務整理は借金をした夫本人でないとすることができません。
また、もし自己破産をすることになると夫はブラックリスト状態になるので、今後5年~10年程度ローンやクレジットカードを利用できなくなってしまいます。
借金問題を早急に解決するためにも、自己破産を防ぐためにも、やはりできるだけ早く夫を見つけ出すことが重要です。
夫が失踪して帰ってこない状態が続くと、夫の身の安全も心配ですし、借金を理由に自殺を図る可能性も出てきます。当然、借金問題も夫が帰ってこなければ解決することができません。
夫に無事に帰ってきてもらい、これまでの生活を取り戻すために早急に夫を探し出しましょう。
まずは心当たりのある場所を探してみましょう。
家族の思い出の場所や夫の趣味の場所、夫が気に入っている場所などを探してみてください。仲のいい友人に夫がお邪魔していないか聞いてみるのも手です。
また、自殺の名所と言われているところに探しに行くのもいいのですが、自分たちで探しに行くのが困難な場合は探偵に人探し調査を依頼して探してもらうほうがいいでしょう。
夫が失踪したらできるだけ早い段階で警察に行方不明者届を提出しましょう。
事件に巻き込まれた可能性がある場合や、命の危険があり緊急性が高いと判断される場合は警察もすぐに捜索を開始してくれるでしょう。
自殺する可能性が高いと思われる場合は、その旨を警察にしっかりと伝えてすぐに捜索を開始してもらえるようにしてください。
参考記事:家族や大切な人が家出した!警察に相談した時の対応と警察以外の相談先
参考記事:家族が家出!警察に行方不明者届を出す場合に必要な知識と警察の対応
もしも警察に事件性がないと判断された場合や緊急性が低いと判断されてしまった場合は、残念ですが積極的な捜査はしてもらえません。
その場合は探偵に人探し調査を依頼して探してもらうのがベストです。探偵であれば、依頼さえすればすぐに調査を開始してくれますし、調査スキルも警察に引けを取りません。
ただ、探偵の中には浮気調査だけに特化している事務所もありますので、依頼する探偵を決める際には、人探し調査の実績が豊富にある事務所を選ぶことが重要です。
参考記事:探偵の人探し調査はどんな方法?プロの方法と自力でできる人探しの方法
夫が借金を残して失踪してしまった場合は、残された家族に大きな負担がかかってしまいます。
借金の返済義務がないとはいえ、取り立ては来るでしょうし、借金をどうすればいいのか困ってしまうと思います。
また、借金を理由に失踪している場合は自殺を図る可能性も十分に考えられるため、早急に見つけ出して助けなければいけません。
当事務所では人探し調査に力を入れており、発見率にも発見までのスピードにも自信があります。調査実績も豊富にございますので、人探し調査を検討している方はぜひ当事務所の無料相談をご利用ください。