夫がうつ病かも?と不安に思ったことはありませんか?
うつ病は目に見える病気ではないので、うつ病になっていても家族でさえそれに気づくことが難しい場合があります。
うつ病は放っておくと自殺願望を引き起こすことも多いので、もしうつ状態の人が失踪してしまうととても危険です。失踪中に自殺を実行してしまう恐れがありますので、失踪したことがわかったらすぐに捜索を開始する必要があるでしょう。
今回は、うつ病の症状やうつ病になってしまうきっかけから、うつ病状態で失踪した場合の危険性や対処方法についてお伝えしていきます。
「そのうち帰ってくるだろう」と安易に考えず、すぐに捜索を開始するなど対応を取ることをお勧めします。
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もし、夫の様子がいつもと違っておかしいと思ったら、うつ病かどうかチェックしてみたほうがいいでしょう。
うつ病の症状を放っておくと、どんどん悪化して失踪を計画してしまうかもしれません。失踪してしまうのを防ぐためにもうつ病であることを早めに気づいてあげることが大切です。
以下の症状がみられる場合はうつ病の可能性がありますので、すぐに精神科や心療内科に連れて行ってあげてください。
・覇気がない
・涙もろくなった
・反応が鈍くなった
・お酒の量が増えた
・食欲がなくなった
・いつもイライラしている
・不眠になる
・好きなこともやろうとしない
夫がうつ病になってしまうのには色々ときっかけがあります。最近夫の周りの環境が変わって夫の様子がおかしいと感じるようになったら要注意です。
うつ病を引き起こしやすい環境の変化については以下のようなことが考えられます。
昇進をきっかけにうつ病を発症してしまう男性は案外多いです。
昇進するとそれだけ会社からも期待されますし、部下も増えます。プレッシャーがかかりすぎる状態が続くと、うつ病のきっかけになりやすいのです。
残業が増えて休む時間が少なくなってしまうと、心が落ち着く時間がうまく取れずにうつ病になるケースがあります。
忙しくなるとそれだけストレスもたまりやすくなりますので、夫の仕事の残業が増えてきたと感じたら、うつ病にならないように意識的にケアしてあげることも大切です。
転職するとどうしてもいろいろな環境が変わります。仕事にもなかなか慣れませんし、人間関係も新しく築いていかなければならないので精神的な負担も大きくなるでしょう。
転職をきっかけにうつ病を発症するケースもありますので、転職してしばらくは注意して様子を見てあげたほうがいいかもしれません。
家を買うことは人生においてとても大きな買い物ですよね。ほとんどの人が家を買う際住宅ローンを組むと思いますが、住宅ローンを組むことで「ローンを払い終わるまであと●年かかるのか」「ローンを払い終わるころには俺は●歳になっているのか」と将来を暗く考えるようになってしまう人もいます。
家を買ったことでますます責任感を感じてしまうと、それがプレッシャーになりうつ病を発症するきっかけになることがあります。
介護の問題はとても大きく、施設に預けずに自宅で介護をする場合は特に家族の負担が大きくなってしまいます。
たいていの場合は奥さんが介護を担当しますが、夫も自分の親であれば介護に協力してくれることもあります。妻としてはありがたいですが、夫が仕事に加えて介護まで頑張ってしまうと、ストレスが大きくかかってしまいうつ病になるリスクもあるのです。
子供が生まれることはとてもうれしいことなのですが、父親は親になるという実感が持ちにくいというのはよく聞くことですよね。
父親である実感が湧かないのに、周りからは「お父さんになったんだから」とプレッシャーをかけられて息苦しくなってしまうこともあるようです。
特に、子供が生まれたばかりの時は妻は子供につきっきりになってしまい、夫の様子まで気にする余裕がなくなってしまいますよね。しかし、子供ばかりに気を取られてしまうことが夫のうつ病発症に気が付きない原因になります。
子供のことに精一杯になりがちですが、ほんの少しでも夫を気にかけてみるとうつ病になるのを防げるかもしれません。
身体的な病気を発症してしまったことでうつ病になるケースはとても多いです。
大きな病気を患ってしまったときは、いつも以上にメンタルのケアにも気を付けてあげることが大切です。
うつ病になると「死にたい」「消えたい」といった感情が芽生えてきてしまいます。
うつ病になったからといって必ず自殺するわけではありませんが、うつ病が進行してしまうと自殺につながる可能性がかなり高くなってしまいます。そして、うつ病が進行している状態で失踪してしまうと、失踪中に自殺を図るリスクも高くなります。
ただ、うつ状態の人が自殺する前には前兆が見られることが多いので、その前兆を見逃さないよう、夫の様子に十分注意してみることで防ぐことも可能です。
うつ病の夫が自殺を図る前兆にはどのようなものがあるのでしょう。
自殺した後に残された家族が整理することを考えてなのか、身の回りのものを整理し始めます。
断捨離のようにいろいろとモノを処分し出したら注意してみていたほうがいいでしょう。
いつも以上にお酒の量が増え、体に良くない飲み方をし始めた場合も要注意です。
いつ死んでもいいと思っているからこそ無謀な飲み方をしているので、優しく止めながら話を聞いてあげるようにしてください。
自分がこの世からいなくなることを考えると周りの人への感謝の気持ちが湧いてくるのでしょう。
いつもは特別お礼を言ってくることはないのに、「いつも本当にありがとう」などしみじみとお礼を言われたときは自殺を考えているととらえて目を離さないようにしてください。
自分がこれまで大切にしていたものや価値のあるものを渡してくる場合もあります。
大切にしていたものの場合は、自分が死んだら棺桶に入れてほしいと考えているのかもしれません。大切にしていたものを渡されたら、さりげなくその理由を聞き、自殺を止めるよう優しく語りかけながら説得してみることが大切です。
自殺することを決めている人は、遺書を書くことも十分にありえます。万が一遺書を書いているのを発見したら自殺するつもりであることは間違いないので、自殺を防ぐために夫から離れないようにしてください。
自殺をするとき、家の中で自殺するケースと家の外で自殺するケースがあります。
家族に迷惑をかけたくない、自殺したところを見られたくないという心理が働くと、失踪して失踪先で自殺しようと考える人も多いです。
うつ病の夫が遠くへ行く準備をし始めたら、失踪を企てていて失踪先で自殺を図るつもりである可能性がかなり高いため、失踪そのものを未然に防ぐようにすることが重要です。
うつ病が原因で失踪してしまうケースには大きく分けて2つのパターンがあります。
自分の夫がどちらのパターンで失踪しているのかを良く考えてから捜索をしなければ、間違った調査で発見が遅れてしまうことも考えられます。
1つ目のパターンとしては、自殺するために失踪するパターンです。
明らかに自殺願望があるとわかっていて失踪してしまった場合はこのパターンに当てはまるため、早急に捜索を開始しなければなりませんし、捜索場所も自殺を図ることができる場所を重点的に捜索しなければいけません。
2つ目のパターンとしては、自殺を考えているわけではなく現実逃避したくて失踪してしまうパターンがあります。
このパターンの失踪の場合に「うつ病の失踪=自殺」と先入観で捜索してしまうと捜索場所も捜索方法もずれてしまうので発見が大幅に遅れてしまうでしょう。
もちろん、うつ病を患っている夫が失踪してしまうと、最初は現実逃避のために失踪していたのに途中で自殺願望が芽生えてしまうことも十分に考えられます。早急に捜索を開始して保護しなければ危険であることは間違いないのですが、先入観から捜索を開始するのは危険です。
捜索方法や捜索の戦略を考えるのは、やはり人探し調査のプロである探偵に任せたほうが安心です。探偵のこれまでの経験や知識から、状況にあった最適な捜索の戦略を考えてくれるため、素人では発見できないような難しいケースでもきちんと調査をしてくれます。
自殺願望がある人が自殺を考えるとき、どこで死のうかということを考えます。
すぐに死にたいと考えている人はわざわざ外に出かけて自殺はしません。
つまり、失踪して自殺を図ることを計画している人は、まだ「生きたい」という気持ちがどこかに残っていて、失踪している間に自殺願望が消えることや、自殺を決行するまでに誰かが止めてくれることをどこかで期待しているのです。
失踪して自殺を決行するその瞬間まで、生きることと死ぬことの間で揺れ動いているのです。うつ病の夫がもし失踪してしまったら、自殺を止めてほしいという奥さんへの訴えとも捉えられます。
すぐに夫の捜索を開始して自殺から夫を守ってあげてください。夫を助けられるのはあなたを含めた家族です。手遅れになって後悔しないよう、すぐに対応をするようにしてください。
うつ病の夫が失踪した場合にすぐに取るべき対応についてお伝えしておきます。
まずは、警察に行方不明者届を提出してください。その際、夫がうつ病であることや、自殺する可能性が極めて高いことをアピールし、緊急性が高いことを伝えて下さい。
緊急性が高いと判断してもらえれば、警察もすぐに捜査に入りやすく、発見の確率も上がってきます。
参考記事:家族が家出!警察に行方不明者届を出す場合に必要な知識と警察の対応
自殺する可能性が高く、緊急性が高いと判断されれば警察は積極的に捜索を開始してくれますが、万が一緊急性が高いと判断されなかった場合は、警察が捜索をしてくれる見込みは低いです。
行方不明者は毎年全国で8万8千人ほどいるため、一人一人丁寧に捜索することが警察として物理的に不可能なのです。
もし警察に捜索してもらえなかった場合は、すぐに探偵に人探し調査を依頼しましょう。探偵は依頼すればすぐに調査を開始してくれますし、高度なスキルと経験から警察に劣らない調査を実施してくれます。
参考記事:探偵の人探し調査はどんな方法?プロの方法と自力でできる人探しの方法
参考記事:家族や大切な人が家出した!警察に相談した時の対応と警察以外の相談先
探偵に人探し調査を依頼した場合でも、自分たちで手掛かりを探すことはとても有効です。
家族だからこそわかることや知りえる情報も多いため、手に入れた情報や手掛かりを探偵に共有しながら協力して捜索することで発見までのスピードを上げることができるでしょう。
夫が残していった私物やゴミ箱の中にあるメモなどから手掛かりを探してみましょう。また、友人や知人、会社の同僚に聞いてみることで何に悩んでいたのかを把握することができます。
夫がうつ病を原因として失踪してしまった場合は、自殺する可能性があるため、早急に見つけ出さなければ手遅れになってしまいます。
自殺の可能性がある場合は、発見までのスピードが命ですので、失踪がわかってからすぐに捜査を開始する必要があります。
また、素人が探していても限界がありますので、できるだけ早く探偵など調査のプロに依頼をすることを強くお勧めします。失踪している夫は、心のどこかであなたの助けを待っています。生きることをあきらめてしまう前に、夫のことを発見し助け出してあげてください。