連日メディアが報道する新型コロナウイルス感染者数に一喜一憂していますが、今後は感染拡大とともに、確実に進行している経済の崩壊による問題が、私たちに重くのしかかってくることは間違いありません。
コロナウイルス感染死よりコロナウイルス関連死が激増するような悪夢の基盤は、もうすでに出来上がっているのです。
先日も東京のとんかつ店で火災があり、警察の調べで店主が油をかぶって焼身自殺をした可能性があると報道されました。
遺書がないということなので断定はできませんが、緊急事態宣言下で休業をしていた店の先行きを案じてうつうつとしていたという証言から、絶望の果ての自殺ということも十分考えられます。
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緊急事態宣言の延長が表明されながら、解除の具体的な要件すら示されないこの状況では、中小企業や飲食店などは、重い荷物を背負わされてゴールの決まらないマラソンを強いられているようなものです。
とんかつ店の店主のように経済的にも精神的にも追いつめられている人は、もうすでに巷に溢れていると言っても過言ではありません。
テレビのインタビューに答える中小企業の経営者や飲食店などの店主・店長は、異口同音に「売上が90%減でもうやめるしかない」とか「どうやって家賃を払ったらいいのか」
「休業要請に従って店を閉めているが、もうすでに限界だ」というような悲痛な声が次々と上がっています。
感染の不安に加えて経済的な苦悩が重くのしかかり、みんなの心が自爆寸前にまで追いつめられていることは明白なのではないでしょうか。
先の見通しが立たず暗く重苦しい空気に覆われた中で、できない我慢を強いられる辛さと苦しさでは、いっそ楽になりたい、なにもかも投げ出して逃げてしまいたいと追いつめられてしまうのは当然です。
追いつめられる背景には日本特有の考え方がある
コロナ自粛で社会が根底から揺らいでいる時に、冷静さを欠いて性急な決断をしてしまいがちな背景には、日本特有の考え方や生きかたも関係していると思います。
世界的にジェンダー平等という風潮の中にあって、まだまだ我が国では「男性は稼いで妻子を養うもの」「女性は家事育児に責任がある」という考え方が根強いです。
そのため、男性は仕事を失ったり収入が激減したことによる生活不安ばかりではなく、過剰な責任感と自己嫌悪に苦しむ結果になります。女性は女性で、テレワークや休校・休園で一日中家にいる夫や子供の家事に追われ、心身ともに疲れ切っているのが今の日本の現状です。
今、死にたいと思う多くの人は、「なんとかしなければ」という焦燥感と「もうダメだ」という絶望感に苦しんでいます。コロナうつは「気分の落ち込み」だけではなく「激しい焦り」を伴うのが一般のうつとは異なる特徴だと言われています。
「なんとか商売を立て直さなければ」と焦る気持ちに自粛の網をかけられて、もがいてももがいてもどうにもならない絶望感に打ちひしがれている経営者や店主は、やがて「もうどうなってもかまわない」という諦めの境地になり、「いっそ楽になりたい」と性急で短絡的な決断をせざるを得ない状況に追いやられてしまいます。
今の日本で死を考えている人はコロナウイルス感染者の何十倍あるいはそれ以上いるかも知れませんが、実行してしまう人となんとか思いとどまる人がいます。その違いはなんなのでしょうか?
WHOが公表しているデータによれば、実行してしまう人の97%はなんらかの精神障害の可能性があるそうです。そのうち実に70%がうつ病である可能性が高いというレポートもあります。
人はある日突然うつ病になるわけでも、うつ病になれば必ず自殺するわけでもありません。うつになりそうな前段階で、あるいはうつが重くなる前に、誰かが救いの手を差し伸べることで、最悪の事態を回避することは十分可能です。
自殺者の多くに共通しているのは、「もう誰にも頼れない」「結局自分はひとりぼっちだ」と思い込んでしまう孤独感に後押しをされた結果だと言われています。
ですからできるだけ早い段階で、まずは孤独感を取り除き、苦しい胸のうちをしっかり受け止め、冷静で柔軟なアドバイスができる第三者がいれば、かなりの数の自殺願望を未遂で終らせることができるはずです。
自殺願望のある人が必ずしも「死にたい」とほのめかすわけではありません。よく聞くのが「あんなに明るかったのに!なんで?」という周囲の人の驚きと疑問の言葉です。
でも、思いつめている人は必ずなんらかのサインを出しています。一番わかりやすいのが、食欲がないようだ、睡眠不足のようだ、なんとなく元気がない、ミスが増える、人の話を聞いていないなどです。
逆にいつもと変わらず、明るい笑顔で上機嫌そうに見える人でも、ふと表情が曇る、会話がとんちんかんになる、ちょっとした事を忘れやすくなるなどの微妙な変化が現れますから、家族や親しい人の様子には常日頃から気を配ることが大切です。
なんか様子がおかしいとか、どことなくいつもと違うような気がすると思ったら、「なんかあった?」とか「どうかした?なんでも聞くよ」と声掛けしてみてください。
素直に話してくれる人ばかりではないでしょうが、少なくとも心配してくれている人がいるという安心感を与えることができます。
ただし、無理に聞き出そうとしたり不用意な励ましは禁物です。結果的に本人を追いつめてしまう危険がありますから、強く出たり急かしたりすることは絶対にやめてください。残念ながらたとえ家族であっても、一般の方ができるのはここまでです。
なんとなく気になっていたけど、ある日突然いなくなってしまったら、すぐ探偵社に捜査を依頼してください。一刻の猶予もありません。
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