嫁(妻)が突然行方不明になってしまい、慌てて探偵に相談にくる夫は少なくありません。
帰ってきたら家にいるのが当たり前のはずの嫁がある日突然いなくなっていたら誰でも焦りますよね。前日に大喧嘩している場合は理由が想像できますが、特段変わったことがないのに行方不明になってしまったら、何かの事件に巻き込まれた可能性も考えてしまうでしょう。
今回は、嫁が突然行方不明になる原因や探し出す際のポイント、そしてできるだけ早く見つけ出すために夫がやるべきことをまとめていきます。
また、行方不明になっている妻と離婚したい場合の、離婚できる条件や離婚する方法についても解説していきますので、参考にしてみてください。
Contents
嫁が行方不明になってしまう原因については以下のことが考えられます。
・夫の浮気に気が付いてしまった
・嫁自身が浮気している
・夫と大喧嘩した
・借金を抱えている
・うつ病を患っている
・嫁姑問題を抱えている
・育児に疲れてしまった
・犯罪に巻き込まれた
多くの場合、夫や姑など、家庭内に不満を持っているために家出して行方不明になっています。嫁の立場からすると、家庭内で不満をはっきりと言いにくいため、家出をすることで意思表示をするケースが多いのです。
数日で帰ってくる家出であればそこまで大きな問題ではないかもしれませんが、不満がたまりにたまった結果行方不明になっているとしたら、早急に探し出して話し合わなければ家に帰ってきてくれなくなることも考えられます。
また、女性であるがために、家出中に犯罪に巻き込まれることも考えられますので、行方がわからなくなったら早い段階で捜索を開始すべきと言えます。
この章では、行方不明になってしまった嫁(妻)を探す際のポイントをお伝えしていきます。ケース別にポイントをまとめていきますので、当てはまる部分を参考にしていただければと思います。
専業主婦の場合、外で仕事をして外に人間関係がたくさんあるわけではないので、家庭内に不満を持っているとそれが爆発して失踪に至るケースが多いです。
家庭内の不満をためこんでいるうちにうつ病になってしまっていることもあります。
ただ、専業主婦というと人間関係が家族だけで他にはほとんど人間関係を持っていないと思われる方も多いかもしれませんが、人によっては習い事であったりママ友だったりと比較的広く人間関係を持っている専業主婦の方もいます。
そのため、捜索する際には以下のようなポイントを押さえて探してみると早く見つけられるかもしれません。
・子供のママ友や子供の習い事関係から情報を集める。
・妻の趣味や習い事の交友関係を探って行き先を探る。
・親交のあるご近所さんから嫁の最近の様子を聞いてみる。
嫁が仕事をしている場合、専業主婦の場合に比べて明らかに人間関係も広く、行動範囲も広くなります。そのため、情報は多く集まりやすいですが、探し出せるまでの時間や労力は多くかかってしまうでしょう。
もし自力での捜索が難しいと感じた場合は、探偵など人探し調査のプロに協力を求めるのが得策かと思います。
嫁が働いている場合には専業主婦の場合の捜索のポイントに加えて、以下のポイントに注意して捜索してみてください。
・職場で嫁と交友関係がある人から聞き込みをする。
・嫁が出張したことのある場所を調べてみる。
・嫁の通勤ルートや通勤途中の行きつけの店を探してみる。
嫁に限ったことではありませんが、高齢者の行方不明の事例は年々増えてきています。
高齢者の場合、自分の意思で行方不明になっているというよりも、認知症のために帰り道がわからなくなってしまったり、自分が今何をしているのかわからなくなってしまったりして意図せず行方不明になっているケースが多いのです。
そして、高齢者同士の夫婦の場合、行方不明になっていることに気が付くのが遅れてしまって発見が遅れ事故に遭うなど手遅れになってしまうことも少なくありません。
「嫁が出歩くのはいつものこと」
「買い物に出かけて井戸端会議でもしているんだろう」
と軽く考えず、いつもよりも帰りが遅かったり、嫁に認知症の症状が出始めていると感じたりしている場合はできるだけ早く警察や探偵に捜索を依頼するのがベストです。
事件や事故に巻き込まれた結果行方不明になっていることも考えられますし、最初は自分の意思で家出していても行方不明になっている間に事件や事故に巻き込まれることも考えられます。
また、行方不明になっている時間が長くなると嫁自身も家に帰りにくくなってしまい状況が悪化してしまうかもしれません。
行方不明になっている嫁をできるだけ早く見つけ出すためにやるべきことをお伝えしていきます。
まずは、行方不明になっているのが自分の意思で計画的なものなのか、意図せず突発的に怒ってしまったのかを見極めましょう。
計画的に行方不明になっている場合は、書置きが残されていたり、貴重品や下着が持ち出されていたりしますので、部屋の様子を見ればすぐに察するでしょう。
突発的に行方不明になっている場合は、カバンや下着、衣類などが持ち出されていなかったり、貴重品もいつもの場所に残されていたりしますので、家の中の様子がいつもと変わらない状態だと思います。
直前まで普通にやり取りしていて突然いなくなってしまった場合や、料理の支度や掃除機が片付けられずに放置されていなくなっている場合は事件や事故に巻き込まれた可能性がかなり高いので、早急に警察に届け出を出し、捜索を開始してもらうことが重要です。
行方不明になっているのが計画的なのか突発的なのかに関わらず、行方不明になっているとわかったらできるだけ早く警察に行方不明者届を提出しましょう。
行方不明者届を提出する際に知っておくべき知識などはこちらの【家族が家出!警察に行方不明者届を出す場合に必要な知識と警察の対応】にまとめていますので参考にしてみてください。
なお、警察は事件性が高く命の危険性が高いと判断すればすぐに捜索を開始してくれますので、家族の人から見て突発的な失踪で事件性があると感じたらその旨を警察にしっかりと伝えることが大切です。
嫁の行方不明が突発的なものではなく、自分の意思で計画的にされている場合は、警察は事件性がないと判断するため、積極的に捜索はしてもらえないでしょう。
ただ、警察が事件性がないと判断したとしても、行方不明になっている間に事件に巻き込まれることもありますし、嫁が思い悩んだ末の家出だとしたら、最悪の場合自殺を図ることもありえます。
突発的だとしても計画的だとしても、嫁が行方不明になって帰ってこないことがわかったらできるだけ早く探偵に相談し、捜索を開始すべきかどうか判断するのが先決です。
この章では、実際に当事務所がお受けした行方不明調査の事例を記載していきます。
もちろん、この他にも行方不明者捜索や家出人調査は多数お受けしておりますので、調査実績をご覧になりたい方は無料相談の際、調査員にその旨をお申し付けください。
【40代男性 突然行方不明になった嫁の調査依頼】
埼玉県にお住いの40代男性の方からのご相談です。
「ある日、仕事から帰ると嫁の姿が見当たらず、最初は『買い物にでも行っているのかな』とあまり気にしていませんでした。しかし、そもそも自分が帰宅するくらいの時間に買い物に出かけることは今までほとんどなく、あったとしても近くのスーパーに行ってすぐに帰ってきていました。
私が帰宅して姿が見当たらないと思ってからすでに1時間以上経過し、『これはただごとではないかもしれない』と嫌な予感がしました。嫁の部屋を見てみると、財布や衣類が数着なくなっているので、家出したんだなとすぐにわかりました。
もちろん、すぐに嫁の携帯電話に電話をかけましたが出ず、メールを入れて待ちましたが一切の応答がないため、警察に届け出を出し、しばらく様子を見ることにしました。しかし、インターネットで行方不明について調べているうちに、家出中に事件に巻き込まれてしまう危険性や失踪している間に自殺を図るケースもあることを知り、怖くなりこちらの探偵事務所に相談しました。」
【調査結果】
「探偵事務所の調査員の方が見つけてくださった嫁は、自宅から少し離れた駅近くのネットカフェに宿泊していました。聞き込み調査などから嫁が普段どういう場所に行っているのか、どんな交友関係があったのかを探り、結果的に嫁に似た人物がネットカフェに出入りしているという情報を掴んだとのことでした。
嫁がいなくなって4日目の夕方に発見していただきました。すぐにネットカフェまで嫁を迎えに行きその場で話し合いをしました。行方不明になっていた理由は、夫である私が普段家事や育児を一切手伝わないことに不満を溜めており、それがある日爆発してしまい、家から逃げ出したくなったとのことでした。自分では帰るつもりは一切なかったと言っていたので、見つけていただいた探偵さんには本当に感謝しています。
これからは、嫁ともっとコミュニケーションを取りながらお互いの思っていることを理解しつつ嫁にもっと感謝しながら夫婦生活をうまくやっていきたいと思いました。」
【調査内容】
実際の調査:ご近所の方への聞き込み、古くからの友人の聞き込み、情報を得た場所での聞き込みや張り込みなど
調査員:2人
調査期間:3日間
【調査費用】
基本調査料金(3日):590,000円
諸経費:128,000円
調査料金合計(税込):718,000円
嫁が行方不明になってしまったら、たいていの場合焦りますし、心配も尽きないでしょう。
しかし、嫁が用意周到に計画的に家出をしていたことがわかったり、嫁に帰ってくる意思が一切ないことがわかったりしたら、「もう、諦めよう」と考える男性もいらっしゃると思います。
そこでこの章では、行方不明になった嫁と離婚したい場合、どんな条件であれば離婚が成立できるのかお伝えしていきます。
一般的な離婚はお互いに離婚の意思があるかどうかについて話し合って決めますが、行方不明になった嫁と離婚したいと思っても話し合いができませんよね。
法律では裁判で離婚が認められる条件として「配偶者の生死が三年以上明らかでないとき」という項目がありますので、失踪から3年以上経っても嫁の行方が分からないときに、離婚の訴えを起こすことが可能です。
ただし、これは生死不明であることが条件になっているので、どこにいるかわからなくてもメールや電話で連絡がついたり、他の誰かが嫁を目撃したりしている場合はこの条件での離婚は成立しません。
法律では、「悪意の遺棄」も離婚の条件として定められています。「悪意の遺棄」とは簡単に言えば、パートナーを見捨てるというような意味合いです。
勝手に行方不明になり、家庭を顧みない対応を取っていると判断されれば、悪意の遺棄と見なされるため離婚を成立させることができるでしょう。
法律では、離婚できる条件として「婚姻を継続し難い重大な事由」というのも定められています。
嫁に帰宅の意思がまったくなく、すでに婚姻関係が破綻していると判断されれば、裁判で離婚を認めてもらえる可能性が高いです。
では、実際に行方不明になった嫁と離婚する方法を見ていきましょう。
裁判で離婚を認めてもらうためには、まず家庭裁判所に離婚訴訟を提起する必要があります。家庭裁判所は最寄りの裁判所で問題ありません。
訴訟を提起すると通常は相手に訴状が裁判所から送られてきますが、相手の居場所がわからないケースでは、「公示送達」という対処法が取られます。
「公示送達」とは、裁判所内に設置してある掲示板に訴状を掲示し、それによって訴状を相手に届けたとみなす方法です。
裁判には行方不明になっている嫁は出席しませんよね。しかし、欠席していても離婚の原因が行方不明になった嫁にあることを夫が自分できちんと証明する必要があります。
嫁に離婚の原因があるという有効な証拠を提示し、離婚事由に該当すると判断された場合に、離婚成立の判決を下してもらえます。
裁判で離婚が認められたら離婚届を提出できます。離婚届の他、判決謄本と確定証明書を用意して、離婚成立の判決から10日以内に役所へ提出してください。
今回は、行方不明になった嫁を捜索する方法や捜索のポイント、そして、行方不明になった嫁と離婚したい場合の方法についてお伝えしてきました。
嫁が突然いなくなってしまうと、残された夫や子供たちは戸惑ってしまいますし、ショックが大きいと思います。
嫁も感情的になり家を飛び出したものの、気まずくてなかなか自分からは帰りにくくなっているかもしれません。家出中に事件や事故に巻き込まれてしまう危険性もあります。
嫁の行方がわからなくなったら、手遅れになる前に嫁を見つけ出してしっかりと話し合うことが重要です。
嫁の家出調査は、自力で行う場合、相当な時間と労力がかかってしまいますので、やはり探偵など調査のプロに依頼するのがベストでしょう。また、もし離婚を考えている場合は弁護士へ相談しておくと、実際に離婚の手続きをする際にスムーズに進めることができます。
いずれにしても、行方不明のトラブルはお一人で抱え込まず、専門家に相談するようにしてくださいね。